「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

ナタと草刈り機で恐ろしい疲労感(=青春)を味わっています

もう4月も半分が終わってしまいました。

 

地域おこし協力隊の卒隊前後のあわただしさも少しずつ少なくなって、やっと放牧場の開拓を再開できるようになりました。

 

山の開拓といえばチェーンソー!

...なのですが、開拓が久しぶりすぎてチェーンソーを触るのが怖い(苦笑)。1年半くらい牛を飼うことばかりしていて開拓から遠のいていたので、すっかり駆け出しのような心持ちになってしまっています。

 

そこで今やっているのが、ナタをブンブンふるって細い木を伐りこみ、さらに草刈り機で下草を刈って仕上げをする、というものです。

 

ナタに関してはほぼ手仕事みたいなものなので丁寧に仕事ができて、次々に木を薙ぎ払いながらも、桜の木を見つけては、これは残しておこう♪、とか、今が旬のヤマツツジが咲いているのを見つけては、この辺りの主人公として切らずに残しておこう♪、とかルンルンフンフン♪しながら作業をしているわけです。

 

山の開拓は、楽しいぃぃぃぃ!!!!

 

しかし興奮が冷めて家でゆっくり休んで、次の日に起きてみると、ものすごい疲労感で起きられないのです。

 

久しぶりのこの感覚,,,開拓し始めたころによく味わった感じだ...

 

牛飼いとデスクワークはどんなに歩いても平たいところなので楽なのですが、山開拓は斜面で足を踏ん張りながらの仕事です。それで重いものをブンブン振り回しているので全身の疲労感がハンパないのです。

 

ああ、この1年半で体力が随分と落ちてしまったんだなあ。

丸一日開拓に費やす体力をつけるにはまだまだ時間がかかるなあ。

そんなことをぼんやり思います。

 

一方で、こうも思うのです。

この毎日の疲労感、もっと昔にも味わったことがあるぞと,,,

 

それは中学、高校生のときの部活を一生懸命していたときです。

あの頃は、とにかく一心不乱に稽古をしていた。

毎日毎日、疲労で体がしんどかったし、試合に勝てるかどうか分からないなかだったけれども、心身から湧き上がる情熱でもって手を抜かずに練習をやっていた。とにかく一生懸命だった。

 

あのときに味わっていた感じをまた今も味わっているのです。

 

つまり、これは青春なのだ。

40歳も間近になって、成功するかどうかわからない、しかし自らの天職と考える仕事に一心不乱に打ち込めるチャンスをもう一度 運命がくれたのだ。

 

そう考えながら、今日もどんより体は重いですが、前向きな気持ちで牧場をよくしようと頑張っています。