「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

牛を太らせすぎちゃった話

3月に初めての子牛を産んでくれて、お母さんになった我が家の「みはる」ちゃん。

 

子牛を産んだ時の記事です。

https://mountaincowfarm.hatenablog.com/entry/2023/03/27/101454

 

出産後なかなか発情が来ず、栄養が足りないのかと思って濃厚飼料を多め、青草をドンドンやって様子を見ていました。

 

でもやっぱり発情が来ない...

獣医さんを呼んで指示を仰ぐことにしました。

 

薬を注入してもらったりして様子を見て、3回目の診療で言われたのがこれ。

1)一緒にいる牛との相性によって発情が見えにくい場合があります。

  おそらく数日前に発情がすでに来ているはずです。

   ⇒私も妻も気づいていなかった(汗)

 

2)牛の内臓脂肪がつき始めています。これ以上太らせてはいけません。

 

私は非常にショックでした。初産後は牛の生涯で一番栄養が必要な時期ということもあり、上記のごとくたくさん栄養を与えてきたわけです。それが、逆に牛の体に悪いことをしていたなんて,,,,

 

お金と時間をかけて牛の状態を悪くしていたということです。

 

母牛を飼っているときによく悩むのが「牛の健康によい環境で飼うのか」ということと、「人間が管理しやすい環境で飼うのか」ということです。

 

我々の場合、前者は放牧場での飼育、後者は牛舎での飼育ということになるのですが、「みはるちゃん」は後者を重視して牛舎で飼っていました。これなら放牧場で飼ってあげればよかったと強く反省しています。

 

獣医さんのアドバイスを良い機会と捉え、彼女を放牧場にあげてあげようと思います。