「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

出産後の牛を放牧場へ上げました

今日も肉の直売企画の打ち合わせをしながら、一方では牛の移動をしました。

↓の右側の牛が今日 放牧場へ移した牛の「ほこちゃん」です。

「ほこちゃん」はとても大きな牛で、この地域の牛をよく知る人いわく、「嶺北地域で一番大きな母牛じゃないかな」と言われたことがあります。しっかりした頼りがいのある体格と、そして愛情深い性格が相まって、我々は彼女のことを「ほこた先輩」と呼ぶこともあります。

 

5月に子牛を産んでくれて以降、子牛もしっかり大きく育ってくれたので離乳を兼ねて放牧に出すことにしました。ストレスの少ない環境に置くことで種付けが成功する可能性も上がるのではないかと考えてのことです。

 

ほこちゃんをトラックに乗せようとすると、息子牛が最後のおっぱいを吸いに出てきました。母子を離すのは寂しい気持ちもありますが畜産の性質上仕方がありません。

一緒について来ようとするので「駄目よ!」と声をかけて引き離します。

社長(奥さん)のハンドリングも慣れてきていい感じです...!

そしてゆっくりとトラックを動かして放牧場へ。

牛たちがゆったりとお出迎え。

「ほこちゃん」は本当にいい子でトラックからもホイホイ順調に降りてくれます。手がかからなくて本当にありがたい。

この間、他の牛たちがワラワラとトラックに群がってきてサファリパークみたいな状態になります。

牛の放牧時の恒例行事、頭突きバトルの始まり。こうやって序列をつけあいます。

結局、「ほこちゃん」(右)は、歳の若い牛(さつきちゃん。左側)に負けてしまいました。優しさが仇になったのでしょうか,,,個人的にはNo.1になって欲しかった。

 

こうして牛舎と放牧場の牛を入れ替えながら牛飼いをしています。