「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

春の足音

山に春が少しずつ近づいてきています...

放牧場のあちこちにフキノトウが芽吹いてきました。

ほかにも,,,牛に群がるハエみたいな虫が多くなってきたり、しばらく見なかったリスと出会うことができたり...

確実に季節が春に近づいているのだなと感じます。

 

うちのリスそのものは写真が撮れなかったので借り物ですが、こんなリスが山にいます。会うとすごいラッキーな気持ちになります。

 

前に会社員として働いていたころは、ほぼ一日中 人工的な環境(コンクリートの建物のなか、空調つきっぱなし)で過ごしていましたので、こういったことに非常に鈍感になってしまっていました。

いまはほぼ一年中 自然のなかで過ごしているので季節の変化に気づきやすいです。

ただ、休日はないのでお正月とか祝日とかそんなときの実感は全くありませんが!

 

そんな山の放牧場に、牛舎の牛を2頭移動させました。

左は「たに」、右は「さつき」ちゃん という牛です。

「たに」はお腹に赤ちゃんがいて今の子供の乳離れもしなければいけないのですが、なかなか出来ないままズルズル来ていました。

この子がその子供、「たにたろう」です。

離れて数日はお互い寂しくてモーモー言いますが、物理的に遠かったらさすがに牛舎を逃げ出すことはないです。いまのところ...

乳離れを無理やりさせても、お互いの姿が見えるところにいるとあらゆる知恵を絞って感動の親子再開を果たそうとします。そして我々はそのたびにがっかりしたり「やられた!」となるのです。断乳しやすいのは放牧場の利点の一つかな...