「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

グロッキーな日

「ホ~ホケキョ!」朝からウグイスが鳴いています。

今年、初のウグイスかな?

長い冬が終わって季節が動き始めているのを感じます。

 

一方 私はグロッキーで朝から何もやる気がでず、コタツに臥せって朝から休んでいました。朝の牛舎の世話は奥さんにお願いです。

奥さんが朝食を用意してくれていると、子供たちがある程度 大きくなってくれているので何とかダマしダマし世話をしながら過ごします。

 

思えば、働きすぎの側面があるのです。

一般的に過労死ラインとされる月の残業時間は「単月で100時間以上」「2~6か月の平均残業時間が80時間以上」ということらしいのですが、自分の場合、もうずっと毎月100時間以上の残業をしているような状況です。

自分で事業をしていて仕事が自分事なのと、ある程度 仕事や時間に自由度があるのでなんとかやっていますが、サラリーマンで同じことをやっていると確実にポシャっていると思います

そんな過ごし方をしているので体が「休まんとあかんよ」とサインを出してくれているのだと思います。こういう時はしっかり休むことが大事です。

 

それでも、山の放牧場の世話は私の担当なのでやらなければなりません。

奥さんに手伝ってもらいながらゼエゼエ言いながら草を黒カゴに入れていきます。

今日も奥さんは放牧場に一緒に来てくれました。

一緒に所定の位置にエサを撒いていきます。

 

こういう時に実感するのは、月並みですがパートナーの存在のありがたさです。

もし自分が一人で牛を飼っていたら?それで激烈に体調不良になってしまったら?

それでも牛はエサを待っています。絶対に休むわけにはいきません。

そこでさらに無理を重ねることになります。

しかし奥さんのおかげでしんどい時はそれなりに休むことができます。

サラリーマンをしていた時代はこういう「有難さ」が分かっていませんでした。

農業の道に入ることで人間的に成長できたことの一つだと思います。

 

山から帰ってきたら、奥さんは夕食の支度をして、また夕方の牛舎の世話に行ってくれました。本当にありがとうございます。

しっかり休んでまたバリバリ働けるようにしないとな...