「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

休日のこどもたち

今日は天気がよかったですね...

朝は肌寒かったけど、温かい時間帯になってくるとホビットたちが牛舎に遊びに来てくれました。黒カゴでタワーを作ったり、、、

みんなで寝転んでワンコやネコと一緒にムフムフしたりしています。

※下の娘が上半身裸だったので画像加工しています

今日は山に遊びにいきたい!と言ってくれたので家族みんなで放牧場に遊びに来ました。

 

娘「お父さん、これなに?」

私「誰かが昔 勝手に捨てたビデオデッキやね。なんでこんなことするんやろうね」

こんなゴミがチラホラあります。困ったことです。

 

娘「お父さん!木の皮がむけてる!どうして?」

私「牛はネムの木が好きでね、葉っぱだけでなく皮も食べるんだよ」

こうなると木は勝手に枯れてくれるのでわざわざ伐る必要がなくなります。

 

フキノトウみつけた!」

 

そうこうしている間に、奥さんは牛の検分をしています。この子は痩せたな~とか、この子は良い腹してるね~とかそんな話をします。

子どもたちが山でワイワイ楽しんでくれるのは本当に嬉しいことです。

娘が小学校にあがる頃はどの子も自然の中での遊び方が分からなくて「どうしたものか...どうやったら楽しく遊べるのか?」と私も必死でした。「お父さんどうやって遊んだらいい?」ってよく聞かれて、イライラしてしまう私はその都度「楽しさは自分で見つけるものじゃ!」と言ってしまっていました。

しかし今では自分たちで興味の対象を見つけて自分たちで勝手に遊んでいます。素晴らしいことです。

 

そんな子供たちがついに私の想像を超えることをやり始めたのです。

「お父さん~、ここ滑り台にして遊んでいい~?」

斜面ではあるものの落差20mはあろうかという水路です。けっこう急。ちなみに晴れている間は水が枯れて乾いています。

私は思いました。マジかよ...よくそんなこと思いつくな。君たち天才やな。お父さんこれを滑り台にするって思いつかんかったわ。いま君たちは父親を超えた。

 

こういう時の私の返事はだいたい「やってみなさい」です。

危ない経験も子供自身で体験させないと、親がいなくて本当に危ないとに自分で判断できなくなります。よほど危ない状態じゃない限り「かわいい子には旅をさせよ」を実践することにしています。

忙しくてそこまで手をかけられないということもありますが...

 

↓水路をよじのぼる娘。急な感じが伝わるのでは。

↓滑り始める前の息子。娘が撮影。

私は彼らが滑るタイミングに居合わせなかったのですが、遠くから息子の「ひゃっは~!!」みたいな叫び声と、ガンガラガンガラ金属音が鳴るのを聞いて「ああ、楽しんでるわ...」と思ったことでした。

 

そんな感じで子供たちも山でよく遊んでくれた日でした。

牛にとっても子供たちにとっても良い季節になってきましたね...