「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

同じ方向を向く牛

牛は群れの動物です。

群れで行動して、だいたいみんなで同じことをしています。

 

こちらは今朝の放牧場の光景です。

みんな立って同じ方向を向いています。

前から見るとこんな感じ。

 

横から見るとこんな感じです。

う~ん、やっぱり陽光と牛の群れは絵になる!

どうしてこうやって同じ方向を向いているかというと、この向きが温かいからです。

上の写真を見ると、体に一番 光が当たるような向きになっているのが分かりますか?

実際に牛の体に触れるとポカポカしてるんですよ。

 

自然のなかで生き物を飼っていると面白いことがたくさんあります。

 

エサやりを始めると「いしねさくら」が寄ってきました。

軽トラの荷台から直接 草にいっちゃってます。

ほかの牛はめいめい向こうの方で食べるのに、なぜ君はこんなに僕に近づいてきてくれるのか...

 

答えは簡単です。彼女は自分に美味しいエサ(コーンフレークみたいなやつ)が与えられることを知っているのです。いまは事情があって彼女ともう一頭の子にしか与えていません。

コーンフレークをバケツに入れて、さあどうぞ。

「いしねさくら」は食べるのが下手です。

口からボロボロ エサをおとすので、うちの犬のウェンディー君はおこぼれをもらえます。

 

なぜ「いしねさくら」を特別扱いするかというと、彼女はいま妊活中だからです。

栄養たっぷりのエサを食べてもらって、体を良いコンディションにすることで妊娠しやすい体になってもらってます。しかしエサをやりすぎると太りすぎて逆に妊娠しずらくなりますので、よく観察しながら進めなければいけません。

 

次は2/3あたりに発情が来るはず!「いしねさくら」さん、頼みますよ~。