「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

屠畜場の下見にいってきました

今日は寒かったですね...

明日はもっと寒いそうです。

道の凍結などイレギュラーがありそうなのでどうか気を付けてください...

 

今日、山で焚き火をしていると牛がよってきて火に当たり始めました。

思わず焼肉という言葉が浮かんでしまう訳ですが、まだそれには早い!

君のお腹には赤ちゃんがいるのだ。

こんな感じで他の牛も火によって来ていました。

 

山の牛たちがこうしてのびのびしている一方で、お肉になるのを待つ牛たちも我が家にはいます。

この牛は「ふじ」という名前の牛です。

母牛になって子供を生んでもらいたくて、そして10年以上付き合えると思って我が家に来てもらいましたが、どれだけ頑張っても妊娠できませんでした。

 

「ふじ」は私たちが初めて購入した土佐あかうし達の一頭です。

左側が購入当時の「ふじ」。八か月の年齢です。当時は山で飼っていました。


手がかかる牛についての農家あるあるだと思いますが、手をかけているうちに人間にすごくなつくのです。今では「ふじ」と名前を呼んであげると反応しますし、また近づくと私の手をペロペロなめてくれます。私のことが大好きなのです。そして、私も「ふじ」のことが大好きです。

ずっと一緒にいたかった...

でも妊娠しないメスをどうするか...

 

市場に出して他の農家さんにお渡しすることも考えましたが、最期まで一緒にいたいと思い、お肉になってもらう牛として育てることに決めました。

それから一年間かけて太ってもらって、来週 屠畜場にもっていくことに決めました。

 

農協のトラックでの運搬も検討しましたが、いろいろなことを考えて自分で持っていくことにしました。それで、今日は搬入のやり方を確認するために下見に行ってきました。

 

去年4月から新しくなった屠畜場 兼 肉加工場、「ミートプロこうち」

トラックをつけるプラットフォーム。高さが荷台と同じくらいになっていて、牛が降やすいようになっています。

こんな感じで実際にテストしてみました。自分のトラックで問題なさそうです。

牛をトラックから降ろして、この係留所まで誘導してロープでつなぐのが来週の私の仕事です。

 

下見のあとは空荷で帰るのがもったいないので購入しているエサを拾って帰ります。

 

「ふじ」と一緒にいられるのもあと一週間です...