「牛が山を駆ける牧場」奮闘記

新米 牛飼いの日常をお届け

牛が買えませんでした

奇数月の25日には土佐あかうしの子牛市場が開催されます。

今日は今年最初の市場に行ってきました。

しかし、お目当ての牛が欠場していたこともあり買えませんでした...

 

セリの様子

 

せっかく3時間も時間を使ったのに収穫なしか...という訳ではなく、いろんな人、特に農家どうしで情報交換できたので、やっぱり市場に行って良かったです。

 

それに、繁殖農家が自分の子牛をセリに出す、その姿勢を見て気が引き締まりました。

繁殖農家はみんな、八か月という時間のなかで子牛をいかに大きくするか、いい牛にするか真剣に取り組んでいる...

 

私はというと、繁殖農家を一度は目指したものの、一頭も子牛を売らないうちから、「繁殖・肥育・販売の一気通貫経営をやるんだ!」と方針を変え、ある意味 自分の農家としての採点を先延ばしにしているわけです。

 

(注)繁殖農家は子牛を八か月程度育てて市場に出すので8か月の仕事の成果が市場に評価されます。繁殖・肥育農家は28か月程度育てるので、28か月の仕事が市場に評価されます。我々の目指すところは28か月育てて冷凍肉にして半年間で売る、つまり34か月の仕事を消費者に評価してもらおうとしています。

 

もっと一日一日を大事に過ごさないといけないぞ...と思い直しました。

 

市場で負けて帰ってきても、我が家では色んな動物がいつも通り接してくれます。

これは昨日 生まれてくれた子牛。床にはホットカーペット、上からはヒーター、首にはネックウォーマーをつけて防寒!

ミルクもごくごく飲んでくれます。ミルクをあげるのは「すごくお世話してる~」って感じで好きです。時間は結構かかりますが...

ミルクが残ってしまったので犬と猫におすそわけ。二頭は種族は違いますが仲良しです。

 

日々の手仕事を大事にして、明日からも励もう...!